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What's Waveski ?

サーフスキーとの区別が曖昧であったり、
全く違うものなのですが、音が似ているのでウェイクボード(ジェットスキーなどで牽引して乗るボード)と勘違いされることもなども度々です・・・。
ウェイブスキーをご存知ない方、ご興味を抱かれた方は、
まずはこのページをお読み下さい。

座って乗るサーフボード

サーフィン(波乗り)をする方法は、普通のサーフボードを使うのが一番ポピュラーですが、ボディーボードやニーボード、スタンドアップパドルボード、或いは自分の身体で波に乗るボディーサーフィンまで、波乗りを楽しむ道具や方法は様々です。
ウェイブスキーもサーフィンをするための道具の一種、一つの方法で、正面を向いてパドルを使って座ってサーフィンをします。
似たスタイルのものにサーフカヤックがありますが、大きな違いはウェイブスキーはボードであることです。ウェイブスキーは座ってサーフィンをするようにデザインされたサーフボードです。

Details

brd-pdl.jpg上から パドル/ボードの表/ボードの浦普通のサーフボードとの外観上の大きな違いは、ボードの上に座って乗るために必要な浮力を確保するために、シート付近などが部分的に厚くなっていること、腰を固定するシートベルトと足を固定するためのフットストラップが付いていることです。
ウェイブスキーでは、ボードに固定されたお尻が立って乗るサーフボードでの軸足(後ろの足)、ストラップに入れた足が前の足の役割りを担います。
このシートベルトとフットストラップは、ボードと身体の一体感を高め、ボードをコントールするために不可欠です。シートベルトは、ボードに埋め込まれたアンカーかトラックにしっかりと固定されています。シートベルトには、ベルトをしっかり締め付けるための機能と、安全のためすぐに緩めることのできる機能を備えた、クイックリリース式のバックルがつけられています。
t.what3.jpgシートベルトt.what2.jpgフットストラップ座る部分は少し凹んでいて、滑り止め効果と座り心地の向上を兼ねて、通常ウレタンのパッドが貼られています。足を置く部分は踵が無理なく収まるように削り込まれ(フットウェル)ていて、つま先をストラップに入れるようになっています。フットストラップは、乗り手の体格に合わせて前後に位置の変えられるものと、そうでないものがあります。カスタムボードの場合は、位置を変える必要はありませんが、既成のデザインのボードは、色々な体格の人に対応できるように、大抵位置が変えられるようになっています。
ボードの全長は2.1mから2.7mくらい、最大幅は60cm~70cmくらいの大きさです。サーフボード同様普通は裏面にスケッグがついていますが、大抵はトライフィンです。
ボトムのデザインはフラットなもの、コンケーブやV、ダブルV、これらの組み合わせなど、様々なデザインが工夫されています。テールのデザインも、スクェア、ラウンドピン、スワローなど様々です。
ボトムやアウトラインのデザインなど、全体的にサーフボードのデザインのノウハウが多く取り入れらていますが、立った状態でコントロールすることと座った状態でコントロールすることの違いや、重心の位置の違いなどがあるので、全くそのままというわけにはいきません。ウェイブスキー独特にアレンジすることも必要です。例えば大きな違いがスケッグの位置です。サーフボードの軸足を置く位置と、ウェイブスキーの座る位置には違いがあり、またライディング中にサーフボードの足の位置のように座る位置を自由に変えることはできません。ウェイブスキーのスケッグの位置は、普通のサーフボードよりずっとボードの前のほうになります。

Construction

プラスチック製のシットオントップカヤックのように、中が中空になったボードもありますが、ごく稀で一般的ではありません。ほとんどのボードは、外側がFRPで、中にフォームの芯が詰まった構造になっています。中にフォームの芯が詰まったタイプのボードは、製造方法が大きく二種類に分けられ、それぞれ特徴があります。

  • 一つ目の方法はモールド製法です。大雑把に言えば鯛焼きと似たような製法で、型にはめて成型します。型さえ作ってしまえば、全く同じ形のボードを比較的容易に何本も作ることが可能な製法です。沢山作ればコストも下げられるので、誰にでも乗りやすいデザインのボード、初心者~中級者向けのボードを作るのに向いている方法です。
  • もう一つの方法は、ウレタンタンやスチレンのフォームをボードの形に一本一本削り出し、その上にガラスクロスを巻いて樹脂で固める方法です。製造には高度な技術とノウハウと時間を要するので、型から作るボードよりずっとコストも高くなってしまいます。しかし、個人個人に合わせたディテイルのボードを作ることができ、また、型から作るボードより軽いボードを作ることができるので、自分が求める性能について理解している上級者のカスタムボードはこうして作られます。

カリフォルニア生まれ、南半球育ち

現在ウェイブスキーが最も普及している国は、オーストラリアです。日本ではウェイブスキーを見かける機会があまり多くはありませんが、オーストラリアのサーフポイントではごく普通に見かけるサーフィンの手段の一つとして定着しています。しかしフットストラップとシートベルトのある本格的なサーフィン用のウェイブスキーが最初に作られたのは、オーストラリアではないようです。1960年代中頃のカリフォルニアで、オリンピック選手(カヤック)であり、サーフカヤッカーでもあったMerv Larsonという人によって作られたそうです。そしてサーフライフセイビングの盛んなオーストラリアや南アフリカなどに伝わり、広まって行きました。

現在オーストラリア以外でウェイブスキーがポピュラーなのは、南アフリカ、ニュージーランド、イギリス、フランス、ブラジル、アメリカなどといった国々で、毎年世界選手権なども開催されています。オーストラリアや南アフリカ、ニュージーランドなど、どちらかというと南半球でポピュラーになり、発展してきたウェイブスキーですが、近年アメリカではシットオントップカヤックの普及とサーフカヤックの進歩と普及とが合わさり、改めてウェイブスキーへの注目が高まっているようです。
日本に一般的に紹介されたのは1980年代後半になってからです。特にブームになったようなこともありませんが、熱心な愛好家が各地にいます。
m-larson.jpg  最も初期のWaveski, Merv Larson



黎明期のレジェドンドウェイブスキーヤー ジョン・クリステンセンのライディング

パドルの役割り

推進力が強く、スピードが速い

ダブルブレードのパドルを使うことがウェイブスキーの大きな特徴の一つですが、パドルを使うことの大きな利点を最初に感じられるのは、ゲティングアウト(波に乗るエリアへと沖へ出ること)のときです。推進力に力がないと、スープ(波が崩れて白い塊りとなって押し寄せてくる状態)の力が強い場合などは、波を乗り越えて沖に出て行くことが非常に困難です。また、やっと一つ波を乗り越えても、パドリングスピードが遅いと次の波にまた押し戻されてしまい、なかなか沖に出ることができません。paddlleout2.jpgパドルを使うことで強い推進力と速いパドリングスピードが得られ、ウェイブスキーは非常に効率的にゲティングアウトすることができます。この効率の良さは、ゲティングアウトを楽にすることだけには止まらず、岸から遠いポイントや潮の流れの速いところでは、さらなるサーフィンの可能性を広げることにもつながります。

そして強い推進力と速いパドリングスピードは、ゲティングアウトのときに優位に働くだけではありません。波を捉えやすく、テイクオフを容易にしています。それ故、ウェイブスキーは波乗り初心者が「波を滑り下りる(スープに押されるだけではなく、波の面を走る)体験」を比較的早く味わうことのできる波乗りの手段でもあります。bgnr.jpgまた力がなかったり、あまり掘れない波質などサーフボードではテイクオフのしにくい波でも、ウェイブスキーなら案外楽にテイクオフできる場合が多々(全ての波質で優位であるという意味ではありませんが)あります。

ビーチブレイクでひっきりなしにパワフルなスープがやってくるような状況では、サーフボードより沖に出るのが辛い場合もあります。

漕ぐためだけではないパドル

パドルの役割は漕ぐためだけではありません。推進力の強さと速さは大きな利点ですが、パドルを使うことでウェイブスキーを真の意味で特徴的にしているのは、波に乗ってからの役割です。
まずターンのきっかけや支点をつくるスキーのストックのような使い方があります。
そして、パドルのブレードはボードから伸びた手の先にある、位置や向きを自在に変えられる小さな二番目のボード、或いは4番目のフィン(通常ボードの裏には3本のフィンが付いています)として使うことができます。swave.jpg
ボードのコントロールは基本的に身体の動きや重心移動で行うのは普通のサーフボードなどと同様ですが、この自在にコントロールのできる小さなボードでありフィンであるブレードを備えていることが、ライディングに独自の方法や特徴、新たな可能性の広がりを与えてくれるものとなっています。

前向き、そして座っている姿勢

安定性があり、ボードを自在にコントロールすることのできる体勢

人は普通身体全体を正面に向けて歩きます。自転車やオートバイに乗る姿勢も身体全体を正面に向けています。しかしサーフボードやスケートボードに乗る場合の基本姿勢はそうではありません。動くボードの上に両足を揃えて立っていたとしたら、前後方向のバランスをとることや重心位置を前後に移動することは非常に難しく、軸を作ってボードを動かすような動作や、ボードを振って進む方向を変えるような動作もできないからです。動いている一枚の板の上に立つ場合、前後左右へのバランスがとりやすく、ボードをコントロールしやすい最も合理的な方法が、足を前後に開いて進行方向に対して左右対称ではないあのスタンスで立つことなのです。
しかしボードの上に座れば、歩くときや自転車やオートバイに乗るときと同様に、身体全体を真正面に向けておくことが可能です。上半身の屈みこみや反らしで、前後のバランスをとることと重心位置を前後に移動することは容易です。

サーフボードの上に立つ場合の軸足(後ろの足)の役割りは尻が担います。ウェイブスキーのターンは、尻からボードのテールにかけた辺りを軸として、ターン弧の内側になるボードの縁を使ってカーブを描く動きが基本となります。 フットストラップに通した足で、ボードの前方に加圧したり、引きつけて重心を中心に寄せたり、ボード先端を左右に振るような動きも可能です。腰をベルトでボードに固定しているので、腰の動きでバランスをとったり、ボードの左右への傾きを加減することができます。t1.what1.jpg  基本姿勢さらにパドルを補助として使うことができるので、より大胆にボードを傾けて大きな動きを与えることが可能です。
座っているからこそ身体全体を真正面に向け、尚且つ腰から上の上半身を自由に動かせる状態にしておくことが可能で、その体勢だからこそ可能なことや面白いことも沢山あります。

テイクオフのときと波に乗ってからの体勢が変わらない

ウェイブスキーがパドルを使うことと並んで特徴的なのは、パドリングしているときと同じ体勢のまま波に乗ることです。ボードの上に立つサーフィンでは、波に乗ってからボードの上に立ち上がる動作やタイミングが重要で、初心者にとっては、この動作もサーフィンの難関の一つになっています。テイクオフのときと同じ体勢のまま波に乗るということは、その分の難関や失敗の可能性を一つ減らすことにつながっています。btmtrn1.jpgこれは初心者のテイクオフの失敗を減らすだけではありません。テイクオフした瞬間に次の動作に移ることができ、またテイクオフする時にとる体勢を色々と変えられるので、様々な状況でのテイクオフに対応しやすくしています。特にきわどい場面では、素早く臨機応変な対応ができるので、上級者にとっても大きなアドバンテージとなっています。

低い視線

座っているということは立っている状態より当然視線は低くなります。波との一体感が高く、波のボトムでは波を大きく感じます。

左右同じ条件

進行方向へ真正面に向いていれば、視界の開け方に左右の偏りがなく、座っている姿勢は上半身の動きの自由度も高いので、弱点となる向きがありません。blnc.jpg進行方向に対して左右どちらへ崩れる波に乗ってもバックハンドになる側がなく、どちら向きへ崩れる波に対しても基本的に同じ条件で乗ることができるということです。

こんな利点も

パドリングしているときと同じ体勢のまま波に乗っているので、波に乗っている最中でもすぐにパドリングを始めることができます。この特性を上手く使えば、例えば途中で一旦勢いがなくなってしまうけど、その後にまた掘れ上がってくるような波を比較的容易に乗り継ぐことができ、無駄なく存分に楽しむことができます。

身体がボードに固定されているので、一旦ひっくり返ってもエスキモーロールをして起き上がり、そのまま同じ波に乗り続けることができる場合もあります。また、パドルアアウトしているときに向かってきた今にも崩れそうな波にボードを当て込み、そのままテイクオフしてしまう(パドルアウトテイクオフ:他のサーファーの有無や位置などに細心の注意を払う必要があります)といったような、ちょっと変わったことも可能です。

air2.jpg現在のサーフィンテクニックではエアリアルが一般化していますが、実はウェイブスキーは立つサーフボードより古くからエアリアル技が開発発展されていました。ウェイブスキーは、身体がボードに固定されているが故にボードと身体との一体感が高く、身体全体でのボードコンントールがしやすいので、そうした大技にも向いています。

FAQ

どこでやるのか?

普通のサーフィンをするような場所、所謂サーフポインで、ということになります。無茶や無理はせず、技量に合った波やポイントを選んでサーフィンすることが第一です。またウェイブスキーは比較的大きいため、他人に与える危険性が高くなってしまう場合もあります。混雑したポイントに入って行くことは避けるべきです。場所や時間を見極め、混雑を避けたほうが、楽しく安全です。当然ですが、サーフィンのルールやマナーを守ることも大切です。

サーフスキー・サーフカヤック・シットオントップカヤックとの違いは?

Surfski(サーフスキー)

racing_ski.jpg Surfski(Racing Ski)アメリカや日本では、コックピットに入らず上に乗るタイプのカヤックをシットオントップカヤックと呼びますが、 オーストラリアでは、シットオントップカヤックのようなもの全般を指してサーフスキーとかスキーと呼んでいるようです。Waveskiは、Surfskiの一種という言い方もできます。
名前のせいで混乱しやすいSurfskiとWaveskiですが、波乗り用に特化したタイプがWaveskiです。

Wavekiは、Surfskiの一種とも書きましたが、現在アメリカや日本で一般的にSurfskiというと、サーフライフセイビングなどの競技(スピードを競う競技)で使用されるRacing ski(レイシングスキー)、またはそれに近い類のものを指しています。それらは、安定性などは二の次にして、とにかくスピードの出る形状にデザインされているのが特徴です。 素人が下手に手を出しても、スピードを出すどころか、漕ぐこともままならないほど安定性の悪い艇も存在します。 またスピードを稼ぐために積極的に波に乗るような使われ方もされますが、波の上でのパフォーマンスを楽しむウェイブスキーのような性質のものではありません。
サーフィンに適した波の立つ海岸の多いオーストラリアでは、サーフィンもサーフライフセイビングの歴史も古くポピュラーで、またサーフスキーでの波乗りも古くから親しまれていたようです。 サーフスキーから派生して、スピードを競うレース用に特化していったものがレイシングスキーで、波乗り用として特化していったものがウェイブスキーということです。

Surf Kayak(サーフカヤック)

Surf Kayakは波乗り(サーフィン)用にデザインされたカヤックです。 ウェイブスキーも解釈の仕方によってはサーフカヤックの一種かもしれませんが、サーフカヤックというと、本来のカヤックの特徴である中に入り込むコックピットのあるタイプのものを通常は指します。 以前はスラローム用のカヤックに近い形状のものや、フリースタイル用カヤックの流用なども多かったのですが、最近の主流は、ボトムの形状やアウトラインが、よりウェイブスキーやサーフボードに近いものとなっています。surfkayak.jpg Surf Kayak また以前は海版フリースタイル的なライディングの仕方と区別がはっきりしていないようなこともありましたが、最近はウェイブスキーやサーフボードのマニューバーに近いライディングが主流になってきているようです。

Sit-on-top Kayak(シットオントップカヤック)

ウェイブスキーもSit-on-top Kayak(シットオントップカヤック)も上に乗るスタイルなので、混同されることもしばしばあります。 しかしウェイブスキーと一般的なシットオントップカヤックとでは、全く違う目的をもってデザインされていて、性質も大きく違います。 例外はありますが、一般的にシットオントップカヤックは、運動性能の高さやスピードの速さより、乗りやすさ、扱いやすさ、安定性などに重点を置いてデザインされているものがほとんどです。そうでない場合は、前述のようにサーフスキーと呼ばれます。それに対してウェイブスキーは、漕いで進むための性能より、波に乗ってからの性能を重視してデザインされていることが大きな違いです。誰でもウェイブスキーに乗れば必ずシッオントップカヤックより優れたライディングが出来るというわけではなく、またシットオントップカヤックで波に乗り、なかなかのライディングをする人もいます。しかし、 比較的安定性の高い初心者用のウェイブスキーであっても、「波乗りにも適した」などと謳われているシットオントップカヤックと比較しても、波の上でのパフォーマンスは雲泥の差があります。sitontop.jpg Sit-on-top Kayak 逆に、どんなシットオントップカヤックでも、ウェイブスキーよりツーリングには適している(多分)と思います。

どうやってボードに乗るのか?

ウェイブスキーは、シーカヤックやサーフカヤックで砂浜から出艇するときのように、浜に置いた状態で乗り込むことはありません。ウェイブスキーは水に浮かべてから乗ります。基本的な乗り方の手順は以下の通りです。

  1. なるべく波の来ないところを探し、ある程度水深のあるところまでボードを水に浮かべて持って行きます。このとき、ボードは波に対して直角に向け、ボードのフットスラップを掴み、ボードと並んで立つようにします。波に対してボードを横に向けると、波にボードがあおられたり押されてしまいます。そしてボードの岸側に立っているとボードが自分にぶつかってきますので、大変危険です。
  2. 波の来ないときを見計らって、ボードの上に腹這いになり、
  3. シートの上にまたがります。落ち着いてシートベルトを締められる、波に邪魔されない状態を待って、シートベルトを締めます。足を水中に入れているとボードは安定し、転びにくくなります。慣れないうちや状況が良くないときは、シートベルトを締めるときも片足を水中に入れておくと安定します。
  4. シートベルトを締め、準備が出来たら沖へ向けて漕ぎ出します。

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ひっくり返った場合はどうするのか?

再上艇が容易なのもウェイブスキーの利点

再乗艇がしやすく、手間が掛からないのもウェイブスキーの大きな利点です。カヤックのように水の溜まってしまうコックピットがあるわけではない(サーフカヤックでの沈脱は禁物です。 サーフカヤックの場合はエスキモールを完全にマスターしていることが必須です。)ので、ひっくり返った場合はシートベルトを外してボードを表に返し、 最初と同じ要領でまたボードに乗り込むことができます。シートベルトで身体をボードに固定しているので、不安を感じる人も多いようですが、心配は要りません。 シートベルトは、メーカーによって多少仕組みに違いはあっても、どれも水中で簡単に外すことのできるバックルを使用しています。 予め陸上でベルトの緩め方をしっかりと確認しておき、慌てなければ身体は簡単にボードから開放されます。

エスキモーロール

シートベルトで身体が固定されているので、カヤックのようにエスキモーロールで起き上がることも勿論可能です。エスキモーロールが必須でないのもウェイブスキーの特徴ですが、再乗艇するより色々な意味で効率が良いのも事実です。エスキモーロールの方法には色々な種類がありますが、一つマスターしておくと便利です。またパドルアウトするときに大きく力のあるスープを超えなければならない場合に、波の直前でボードのノーズを沈めるようにしてわざとひっくり返って波(スープ)を抜ける方法があります。この後すぐに起き上がることが出来なければ全く無意味になってしまいますので、この場合はエスキモーロールで起き上がれることが必須です。
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必要な道具は?

ウェイブスキー本体とフィンやシートベルトなど付随するもの一セット、それとパドル、時期や水温に合ったウェットスーツやブーツ、以上がウェイブスキーでサーフィンをするために必要十分な道具です。また、慣れないうちは必ず、慣れてきてもなるべくボードとパドルをつなぐコード(パドルリーシュ)をつけておくと安全です。

何故サイベルトではなく、シートベルトとフットストラップなのか?

ほとんどのシットオントップカヤックには、サイ(thigh)ベルト(カヤックと身体との一体感を高めるためのベルト。カヤックに付いたサイベルトを膝下から太腿《thigh 》に掛け、内側に引き寄せるよにして、カヤックとの一体感を高め、カヤックが横方向に傾いた場合なども腰のひねりで立て直すことができる。)が付いています。シートベルトよりサイベルトのほうが装着が手軽で、横方向の安定をとるのも簡単です。カヤックに慣れた人は、何故ウェイブスキーにはこの便利なサイベルトを付けず、シートベルトとフットストラップなのか疑問に思われる向きも多いようです。そう思った人が作ったのか、サイベルトを付けたウェイブスキーも稀にあります。しかし主流は「シートベルトとフットストラップ」のスタイルです。
シートベルトとフットストラップの場合は、尻の辺り(ボードの中心より後ろ)に明確な支点を作り、フットストラップに入れた足先によってボードの先端を振るような動きでクィックなターンをしたり、ボードの前の方に加圧したり、逆に引きつけて抜重することなど、尻と足先を明確に使い分けてボードに動きを伝えることが出来ます。しかしサイベルトの場合は、支点がベルトを掛けた膝から太腿の辺りを中心とした漫然としたものとなってしまい、「シートベルトとフットストラップ」の場合のようなコントロールは難しいと思います。

免許や資格は必要か?

免許も資格も必要ありません。逆に誰に頼ることも、責任を問うこともできません。そして、安全管理や、ルールやマナーを守ることは当然の義務です。

泳げないとできない?

「泳げなくても大丈夫。」と書かれたスクーバダイビングの広告を見かけることがあります。確かにスクーバダイビングの道具を使用して、インストラクターが付き添ってくれていれば、泳げない人でも海に潜ることは可能です。カヤックは、沈しなければ(不測の事態に陥らなければ)泳げる必要は全くありません。そしてカヤックもウェイブスキーも、沈した場合にカヤックやボードにしっかり掴まっていれば、泳げる必要性はないかも知れません。しかし、これらのどれもがウォータースポーツであることは忘れないでください。海に棲むクジラでさえ溺れることがあります。泳げる必要性があるか否かより、その判断を他人に仰ぐことが危険なのではないかと思います。

サーフカヤックとウェイブスキー、どっちが良いのか?

サーフカヤックとウェイブスキーは、やることが似ています。道具も新化してきて、コックピットの中に入っているかボードの上に乗っているかだけの違いのようにも思えます。しかし、どちらもやってみましたが、単にコックピットの中かボードの上かの違いだけではなく、言葉では言い表すのが難しい何か大きなフィーリングの違いを感じます。どちらが優れているとかではなく、どちらを選ぶかは最終的には個人のフィーリングの問題だと思います。
排他的になったり他を貶したりせず、色々な方法や道具で皆仲良く安全にサーフィンを楽しみましょう!

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